2017.11.14

大学入学新テスト試行
一部記述式 19万人で検証

大学入試センターは11月13日、現行のセンター試験の後継で2020年度に導入する「大学入学共通テスト」の課題を検証するための試行調査を開始した。11月24日までの実施期間中、国公私立高・中等教育学校の約38%に当たる約1900校、延べ約19万人の生徒が参加。初めて一部で記述式問題を採用する国語と数学I・Aのほか、マークシート式の数学II・Bや地歴公民、理科について、各校で日時を決め原則1校につき1科目を受ける。
 13日は全国の333校で実施。東京都目黒区の都立桜修館中等教育学校では、午前8時半すぎに国語の問題が配られ、生徒らは真剣な表情で試験に臨んでいた。
 センターによると、大学や高校の教員らが作問を担当。国数の記述式採用は、論理的思考力や表現力を測るのが狙いで、マーク式でも知識応用力などを重視する内容が含まれるという。
 記述式とマーク式の両方を課す国語と数学I・Aは原則二年生が対象で、試験時間は国語が百分、数学が七十分。マーク式のみの数学II・Bや世界史B、日本史B、地理B、現代社会、物理、化学、生物、地学は3年生が対象で各60分。英語は来年2月13日~3月3日に実施する予定で、今後参加校を募る。
 センターは採点作業をベネッセに委託。12月に問題と、正答率の速報値も公表する。生徒が自己採点できるよう解答例を示し、特に記述式についてはベネッセによる採点との差を比較できるようにする。各問題の正誤や正答率などの個人成績は学校に報告するが、個人や学校ごとの成績は公表しない。
 浮上した課題を検証して問題や態勢を練り直し、来年11月には3年生を対象に、より本番に近い形の試行調査を行う。19年に実施大綱をまとめ、21年1月に本番を迎える計画だ。

<大学入学共通テスト> グローバル社会で活躍できる人材の育成を掲げる大学入試改革の一環として導入する。国語と数学では、マークシート式問題に加え記述式も採用する。英語は「読む・聞く・話す・書く」の4技能を評価するため、大学入試センターが認めた民間検定試験を活用。2020年度から23年度までは移行期間として共通テストのマーク式も併存させ、24年度からは民間検定試験に全面移行する予定で、センターは本年度中に、共通テストで利用できる民間検定試験を認定する。

2017年11月13日付 東京新聞朝刊