2017.12.05

大学新入試は知識の質重視
共通テスト、試行問題と結果公表

大学入試センターは12月4日、現行のセンター試験の後継で2020年度に導入する「大学入学共通テスト」に向け、課題を検証するために11月に初めて実施した試行調査の問題と、結果の一部を公表した。出題では活用力など知識の質を重視し、冊子の総ページ数が増加。国語と数学I・Aの一部で登場した記述式問題では、多様な資料から読み取った情報を基に考え、表現できるかが問われた。マークシート式の新たな問題形式では低正答率のものもあった。

 センターは、今回と来年秋の試行調査などを通じ難易度や問題構成、効率的な採点方法などを検討する。英語の試行調査は来年2~3月に別途、実施。今回の結果はマーク式問題の答案のうち7割程度を採点した段階の速報値で、記述式の採点作業はベネッセに委託して来春までに結果を公表する。

 出題の狙いについて、センターは(1)「思考力・判断力・表現力」を発揮して解く問題を各科目の全ての分野で重視(2)初見の資料も扱い、どんな場面でも知識を活用できるかを確認-などと説明。文章や資料が増え総ページ数は現行より約二割増えた。センターによると、マーク式問題の小問ごとの平均正答率は0・9~87・1%で、センター試験より低め。科目別平均正答率は部分点などが未定のため算出していない。

 文章や資料などから読み取った情報を組み合わせて考える知識活用型問題や、選択肢から当てはまるもの全てを選ばせる新しい出題形式で、正答率が3割に満たないものが多かった。

 試行調査は11月13~24日、全国の高校の約4割に当たる約1900校で行われ、延べ約17万8千人が参加した。実施科目は各校で異なり、記述式とマーク式を併用する国語と数学I・Aは二年生以上、マーク式のみの数学II・Bや日本史B、物理など九科目は原則三年生が対象。個人成績は学校に報告する。

2017年12月5日付 東京新聞朝刊