2018.05.10

大学院在籍中に企業で研究業務
信大が新制度

※画像はイメージ

 信州大(本部・松本市)は16日、産学連携で、大学院博士課程の学生を支援する新たな雇用制度「アドバンスド・リサーチ・アシスタント(ARA)」を、2018年度から導入すると発表した。

 同大によると、博士課程への進学者は減少傾向にある。即戦力を求める企業側の事情からも、博士課程修了者を採用する企業が少ない現状もあるという。

 同制度の対象となるのは、同大大学院博士課程在籍者、もしくは修士課程在籍中で博士課程進学を前提にしている学生。

 採用されると、企業から給与をもらいながら、1週間につき30時間以内(1日8時間以内)の範囲で企業との共同研究などの業務に加わる。

 学生にとっては、経済的支援を受けながら専門知識を産業分野に応用する力やビジネス感覚などを身に付ける機会になる。企業側にとっても優秀な人材の育成や発掘などのメリットがあるという。

 同大は3~4月にかけて選考を実施しており、第一期生として総合医理工学研究科の男女計2人を採用した。5月から、同大を含む6機関と12企業が共同で埋め込み型医療機器開発などを行うコンソーシアムに参加し、企業との共同研究に加わる。

 同市旭の同大松本キャンパスで会見した濱田州博学長は「博士課程にいて企業の研究者の指導も受けられて、インターンシップをしているような状況。多様な力が身に付くと思っている」と話した。

2018年4月17日付 中日新聞朝刊