2018.06.02

リスニング低正答率
大学入試新テスト
英語試行調査

大学入試センターは1日、センター試験に替わり2020年度から始まる大学入学共通テストに向けた英語の試行調査の確定正答率を公表した。筆記、リスニングともに思考・活用力を問い、語数も増加。会話や講義を聴いて考えさせるなど、特にリスニングの出題で低正答率が目立ち、生徒へのアンケートでは「難しい」との声が8割に上った。センターは今後、難易度調整を検討する。

 共通テストの英語は23年度までは従来型のマークシート式試験と、「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測るためにセンターが認定した民間検定試験を併存させ、24年度からは認定試験に全面移行する方針。試行調査はマーク式に対応し、全都道府県の158校の主に高校2年生6308人に対し、2~3月に実施した。

 複数の空所を補充させる問題では、同じ選択肢を何回でも選べる新形式が登場したが、リスニングの正答率は全体で最低の3.1%。当てはまる選択肢を全て選ばせる形式でも苦手傾向が浮かんだ。総じて使用語数が増えており、センターは「なじみのない形式の出題は特にリスニングの結果に影響した」と分析。筆記の難易度については妥当だったとしている。

 生徒アンケートでは、リスニングで「問題は難しいか」「試験時間は短いか」との質問に八割以上が「そう思う」「ややそう思う」と答えた。筆記は5~6割程度だった。センターは、共通テストの各科目の目標平均正答率を5割程度とする方向性を示しており、今回の結果を踏まえ、リスニングの問題量や難易度の調整を検討する。

 センターによると、正答率の確定値は、筆記が6.0~91.8%、リスニングは3.1~89.8%。リスニングは、読み上げが2回のセンター試験と同じ方式のグループと、1回と2回が混在するグループに分けて実施した。混在するグループの方が正答率が総じて低かった。

 試行調査ではほかに、筆記の問題文を全て英語にする試みもあった。11月に他教科も含めて行う試行調査でも採用し、リスニングは1回読みと2回読みを混在させる。

2018年6月2日付 東京新聞