2018.07.19

民間試験活用しない案
東大WGが答申

 東大は14日、2020年度からの「大学入学共通テスト」の英語で導入される民間検定試験の具体的な活用方法を検討する学内のワーキンググループ(WG)の答申結果を公表した。成績を入試で活用しない案を第一の選択肢とする一方、出願資格に成績要件を設ける案も併記。東大は答申を踏まえ学内の委員会で審議し、9月ごろに基本的な方向性を決める。

 大学入試センターは20年度からの共通テストで、日本英語検定協会の英検(新方式)など7団体の8種類を認定試験とすることを発表。東大は3月、民間試験のスコアを入試に使わない考えを示したが、国立大学協会が入試での活用を基本とするガイドラインを示したことなどを受けて方針転換し、WGで検討を始めた。答申は両論併記になっているものの、民間試験活用への慎重論が学内で依然強いことが浮かんだ。

 東大のWGの報告では

(1)出願時にスコア提出を求めない

(2)複数のテストを同一基準で比較できるかを国などに説明を求めた上で活用の可能性を判断

(3)民間試験の一定以上の成績を出願資格とする

の3案を優先度が高い順として示した。成績を入試に用いない理由としては、民間試験の結果を利用することで、英語以外の教科では優秀な受験生が排除される恐れがあるなどと説明した。ただ、国大協の方針を踏まえ「既に進行した状況を考慮せずに判断を下すのは容易ではない」として、出願資格化する案も併記した。

 東大では5月、教養学部の英語教員らが「導入自体の妥当性を含め根本的に検討すべきだ」と五神真学長に見直しを申し入れている。