2025年9月1日から出願スタート

チャンスを広げる
総合型選抜

  大学入試は大きく分けて、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜の3つの方式があります。その中で年々実施する大学が増え、受験者・合格者も増加しているのが総合型選抜です。大手予備校・代々木ゼミナールの光野悠哉さんにお話を聞きました。

代々木ゼミナール
教育情報センター 教育情報室
光野 悠哉さん

志望校が母校になる。
代々木ゼミナール

公式サイト

未来を評価する入試

 学力試験の一般選抜に対して、総合型選抜と学校推薦型選抜は出願書類や面接、小論文などを通じて志願者を多面的に評価する入試です。その中でも、学校推薦型選抜は主に高校3年間の学習成績や活動実績など志願者の“過去”を評価しますが、総合型選抜は“未来”を重視します。大学での学修意欲や能力、適性などが総合的に評価され、各大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)と合致した受験生が選ばれるのが、総合型選抜なのです。

高校生活の充実が合格へのカギ

 昨年、首都圏の一部の私立大学が、いわゆる“年内学力入試”を導入し、波紋が広がりました。今後、大学入試のあり方が変化していく可能性がありますが、どの選抜方式を選ぶにしても、受験生にとって重要なことは学業をおろそかにしないことです。特に総合型選抜では、小論文や面接によって大学での学修や研究への適性などが評価されるため、高校での探究活動などに積極的に取り組むと、その成果を活かして内容の濃い回答を作ることができ、有利に働くでしょう。また、大学入学後や卒業後の糧にもなりますので、ぜひ頑張って勉強に取り組み、学力を高めてほしいと思います。

 総合型選抜の課題は各大学で異なり、多くは明確な正解がありません。ある意味では一般選抜よりも難しい面もあり、念入りな準備と対策が必要になりますが、総合型選抜を利用することは受験機会(=チャンス)を増やすことになります。ぜひ総合型選抜の受験も検討してみてください。

対策のポイント

自己分析の徹底

 総合型選抜では、志望校が求める学生像(アドミッション・ポリシー)を丹念に調べることが重要です。同時に、自己分析も必要になります。その学生像と自分がいかに合致しているかを言語化するには、自分の性格や得意分野などを深掘りし、将来像を確立することが大切です。

客観的な視点も

 小論文や面接などの採点基準は分かりにくく、明確な正解がありません。そのため、自己流で対策するよりも、高校の先生に小論文を添削してもらったり、第三者から面接のアドバイスをもらうなど、客観的な視点や意見を踏まえて対策すると良いでしょう。

総合型選抜

願書受付
9月1日以降
合格発表
11月1日以降