受験シーズン目前!

未来をひらく
国公立大学 2025

 受験シーズンを目前に控え、志望校選びの中で、国公立大学を受けようかどうか悩む受験生もいるのではないでしょうか。大手予備校・代々木ゼミナールの光野悠哉さんに、国公立大学の魅力や注目すべきポイント、勉強法などをお聞きしました。

代々木ゼミナール
教育情報センター教育情報室

光野 悠哉さん

大学院への進学や就職に有利。
先の先まで見通した大学選びを

 就職活動の際に、国公立大出身者が高く評価されるケースは多くあり、国公立大のブランド力は一般にも浸透しているといえます。もちろん、ブランド力の高い私立大も数多くありますが、国公立大の入試では6教科8科目が課され、受験シーズン最終盤まで粘り強く幅広く勉強した学生が集まっているため、社会的な評価につながっていると考えられます。

 私立大に比べて学費が安く、研究設備が充実していることも国公立大の大きな魅力です。そして、大学院までつながる学びがあることも。現在では国が主導し博士・専門人材を育成する動きが広がり、大学の学部と大学院の修士課程を合わせた一貫教育を行う国公立大も出てきています。また、私立大を卒業した後に国公立の大学院に進学し研究する学生も多いです。

 大学入学前に卒業後の将来まで考えるのは難しいかもしれませんが、自分らしい生き方や働き方など人生のビジョンを思い描きながら、志望大学を選ぶと良いでしょう。

学部・学科選びでは隔年現象などに注意。
時間配分を意識した勉強を

 国公立大では、志願者数の増減や倍率の上下を1年おきに繰り返す隔年現象が起きやすい傾向がありますが、例外もあるので注意が必要です。ポスト・コロナで人気が回復中の国際系や、多くの大学で女子枠導入や学部改組が行われて動きが活発になっている工学系は、注目です。情報科学系については、IT人材養成の機運が高まるとともに学部などを新設する大学が急増していますが、志願者数はそろそろ高止まりして競争が緩和されそうな印象です。

 受験シーズン目前の今、国公立大を目指す受験生は教科数が多いため、勉強時間の配分を意識して勉強に取り組んでください。また、二次試験では論述式の問題を出題する大学が多いです。論述式は採点基準が分かりにくいため、学校の先生や予備校の講師など有識者に添削してもらうと良いでしょう。未来をひらくために最後まで頑張ってください。

学費(初年度納付金) 授業料 入学料
国立大学 535,800円 282,000円
公立大学(平均) 536,191円 374,371円
私立大学(平均) 959,205円 240,806円

※文部科学省「国立私立大学の授業料等の推移」より。国立大学は省令で定められた標準額、公立大学・私立大学は令和5年度の平均金額(公立大学入学料は地域外)。

志望校が母校になる。
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