2023年大学入試特集

2023.11.30

 受験生にとって、今は大切な時期です。大手予備校・代々木ゼミナールの木戸葵さんにこの時期の勉強法や注意点などを聞きました。

模試の成績表を活用
現在地を把握して本番へ

 大学入試が間近に迫ってきたので、受験生には時間の使い方をより意識してもらいたいと思います。時間を効率的に使うためには、何を勉強するべきか優先順位をつける必要があります。その際に活用したいのが、模試の成績表です。たとえ模試の結果がふるわなかったとしても、成績表から自分の苦手科目や間違いやすい問題、あやふやだった解法などを把握することができます。自分の現在地を知り、弱点を克服することで、自信をもって本番に臨んでください。

 伸び悩みを感じている受験生は、これまでの勉強法に自信をなくしてしまうことがあります。焦りから新しい勉強法に目が向きがちになりますが、基本は知識の定着です。使い慣れた参考書やノートなどを活用して知識のインプットを繰り返し、その後に過去問題などを解くアウトプット中心の演習に取り組むと良いでしょう。

代々木ゼミナール 教育情報センター
教育情報推進室リーダー
木戸 葵さん

自信と過信は紙一重
志望校の合格をめざして

 1月に実施される大学入学共通テストに向けて、対策をスタートさせる受験生も多くなりますが、しっかり本番を想定して演習に取り組みましょう。実際の試験時間を設定し、限られた時間内で問題を解く、そして解答用紙にマークするだけでなく、問題冊子に解答を残すところまで練習しておくのもポイントです。共通テストの得点は自己採点するしかなく、その得点によって出願校を決める場合がほとんどです。本番と同じ状況を想定して演習に取り組んでください。

 受験勉強とともに志望校の絞り込みも大詰めです。第一志望校とともに実力相応や安全圏の大学から併願校を選ぶ受験生は多いと思います。併願校に合格すれば、大きな自信につながり心にも余裕が生まれます。ただし、過信や油断は禁物です。志望校の合格をめざして気を抜かず、最後まで諦めずに頑張ってください。

本番を意識した勉強方法のポイントは?
本番の試験は想像以上に緊張するものです。そのため本番の試験で余裕をもって解答できるよう実際の試験時間よりも少し時間を短く設定して演習に取り組んでおくと良いでしょう。また試験会場は無音ではありません。ある程度の雑音に慣れておくために、リビングで勉強するなど環境を工夫する方法もあります。
併願校選びの注意点やポイントは?
併願校が多すぎても試験対策の負担が増え、入試が連続することで体力や精神力もすり減ってしまいます。志望校の試験日に実力が発揮できるよう併願校の試験日も考慮に入れ、その大学に通うことになったとしても悔いのないよう充分に検討しましょう。

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