9月1日出願始まる!

適性や意欲を評価
総合型選抜

 大学入試の一つ、総合型選抜の出願が約1カ月後にスタートします。募集枠や志願者が増える総合型選抜について、代々木ゼミナールの木戸葵さんに聞きました。

代々木ゼミナール 教育総合研究所
教育情報推進室
木戸 葵さん

志望校が母校になる。
代々木ゼミナール

公式サイト

自己分析で防ぐ大学ミスマッチ

 大学入試には、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜があり、現在では私立大学の入学者のうち約6割が、総合型選抜や学校推薦型選抜を利用していて、国公立大学でも募集枠や志願者が増えています。

 各大学は求めている学生像(アドミッション・ポリシー)を定めており、これに合致する受験生を丁寧に選抜するのが総合型選抜です。出願準備において、自分の将来像を想像するなど自己分析が欠かせません。そのため、大学入学後に「イメージと違った」などのミスマッチが起こることは少ない印象です。

考えや意欲を「伝える力」がカギに

 アドミッション・ポリシーは学部や学科ごとに設けられている場合もあり、それらを十分に理解することが合格への第一歩です。書類選考の上、面接や小論文、プレゼンテーションなどの結果が総合的に評価されるため、「伝える力」もカギになります。将来を見据えた志望動機、専攻したい分野への熱意などを自分の言葉に落とし込み、大学側に伝えられるよう対策に取り組むと良いでしょう。

一般選抜との両立を視野に入れる

 総合型選抜の利用を決めたら、まず学校の先生に相談してみましょう。客観的なアドバイスをもらいながら、スケジュールをゴールから逆算して、対策や準備のプランを組み立ててください。また、総合型選抜だけで合格を狙おうとせず、万が一に備えて一般選抜の勉強と両立できると良いですね。

 大学入試はゴールではありません。自分の強みを生かせる入試方式を選び、その先の未来へ向かって力強く踏み出してください。

さらに深堀り!総合型選抜

そのメリット

 総合型選抜の場合、多くは年内に合格が決まります。そのため、入学までの時間を利用して、高校生から大学生になるための準備ができます。大学によっては、入学前に大学の授業に参加できるなど、在学生や教授陣と交流する機会を設けています。

よくある誤解

 総合型選抜において、「合格には一芸が必要」といった誤解がしばしばみられます。確かに「〇×△大会で入賞」などを出願要件にしている大学もありますが、基本的には学習への意欲や熱意、個人の能力や適正などが評価されます。受験の選択肢として、総合型選抜も考えてみてください。

総合型選抜

願書受付
9月1日以降
合格発表
11月1日以降