2025.02.12

超高齢化社会の研究
連携強化へ包括協定
東京農工大と都長寿医療センター

 東京農工大学(本部・府中市)と都健康長寿医療センターは、超高齢化社会に関する研究や人材育成の連携を強化するため、包括協定を結んだ。21日に府中市の同大で締結式があり、千葉一裕学長と同センターの鳥羽研二理事長が協定書を交わした。

 両者は2002年度に「連携大学院」を設置し、共同研究や人材交流を進めてきた。高齢者の医療や予防医学を専門とする同センターが、同大大学院に講師らを派遣。農業や食料が高齢者の健康に与える効果などを調べてきた。

 同大は養蚕の研究に力を入れており、21年度には、蚕飼育の作業が高齢者の健康に与える効果を調べる研究をスタート。高齢者の生活パターンについて、センサーを使って分類する実験にも乗り出した。

 包括協定により実験機器の相互使用なども可能となり、研究のさらなる進展を目指す。(石川徹也)

2025年1月24日 東京新聞朝刊