2025.08.13
市川市農協・千葉工大
夏休み親子講座 児童の指導は大学教授ら 浮力実験、ロボット操作プログラミング学ぶ
市川市農協と千葉工業大による初の「夏休み親子講座」が6日、同農協本店で開かれた。市内などからの児童と保護者39組、計87人が、講師を務めた大学教授の指導で浮力を知る実験をしたり、大学院生からロボット操作のプログラミングを教わるなどした。
児童たちは、半沢洋子教授らが指導する「おもしろ実験コース」と、大学院生や学生計8人が教える高学年と低学年の「プログラミングコース」の3グループに分かれて参加。
おもしろ実験で半沢教授は、ペットボトルに水などを入れ、握って圧力を加えると全ての部分に同じ大きさの力が伝わる「パスカルの原理」や浮力の仕組みなどを説明。参加した小学5年女子(11)は「ちょっと難しかったけど、面白かった」と話した。
高学年のプログラミング講座では、タブレット端末を使ってロボットを操作し、お宝を集めるゲームなどに挑戦。保護者は3コースとも、見学したり児童と一緒に楽しむなどした。
同農協と千葉工大は、2020年から船橋市産のコメを大学学食に提供したり、特産のナシを詰める段ボールのデザインを学生が担うなどで協力している。
親子講座は地域貢献活動として継続開催することにしており、今野博之組合長はプログラミングに取り組む児童を見ながら、「将来、人工知能(AI)などを活用して農業用機械を開発する人材が生まれるかもしれない」と期待していた。(保母哲)
2025年8月13日 東京新聞 朝刊 千葉版
https://www.tokyo-np.co.jp/article/428262