2025.09.12
印西で
順大生
豪州・NZ事前合宿支援 世界陸上代表から刺激 選手と交流「競技や指導に生かす」
印西市にある順天堂大学陸上競技場を練習拠点にする同大陸上部員たちが、世界選手権東京大会(13日開幕、国立競技場など)に出場するオーストラリアとニュージーランドの代表チームの練習を、サポートしている。両国の選手団は同大競技場で8月末から事前キャンプをしており、世界を目指す学生アスリートたちは刺激を受けている。(平野梓)
順大は過去の大会でも米国代表チームを受け入れており、今回もキャンプの申し出を快諾。記録会を開ける本格的なトラックに、アイスバス、プール、トレーニング施設なども隣接し、東京や成田空港とのアクセスも良いため選ばれた。8月31日から9月18日まで、延べ約90人が練習している。
サポートのために陸上部の有志30人がチームを結成。6~8人の班をつくり、シフト制で日々の練習を見守る。砲丸投げで使う砂場の整備や、ハードルなど道具の出し入れ、施設の案内などが主な役割だ。
リーダーは6月に十種競技で学生王者となった松下怜選手(3年)。幅広い種目に対応できることなどから抜てきされた。自身も日本代表を目標にしており、「世界のトップ選手たちの動き一つ一つが洗練されていて、見ていて刺激をもらえる」と目を輝かせる。
特に砲丸投げの元世界王者、トム・ウォルシュ選手(ニュージーランド)の練習を間近で見て、影響を受けた様子。「自分の競技にも落とし込んで生かしたい」と決意する。
チームを結成した杉林孝法コーチは「英語が話せなくても、同じ陸上選手だから要望をすぐに感じ取れる。学生にとってはまたとない機会。トップ選手と触れ合ってほしかった」と意図を語る。実際にウォルシュ選手がサポートメンバーを練習に誘った日もあった。「私も彼らの練習からたくさんヒントをいただいた。指導に生かせそう」と声を弾ませた。
女子1万メートルのイソベル・バットドイル選手(オーストラリア)は「トラックも施設もすごく良くて、いい練習が積めている。学生たちも、みんないい人たち」と感謝する。34年ぶりの東京開催を前に、温かい国際交流が生まれている。
2025年9月12日 東京新聞朝刊 千葉版
https://www.tokyo-np.co.jp/article/435134