2025.11.25
子ども食堂
語り合う 学生が取り組む「居場所作り」 独協大で全国大会
13団体が活動報告
子ども食堂の運営などに取り組む大学生らが交流する「学生こども食堂ネットワーク全国大会」が22日、草加市の独協大で開かれた。「大人と子どもの中間」の年代の学生らが活動に込めた思いを語り合った。(大久保謙司)
7回目の開催。オンラインを含め、全国各地の計13団体が参加した。
前半は各団体が活動内容を報告。北九州市立大生が主体の子ども食堂「まるっと食堂」は「特徴は『食事、学び、遊び』をまるっと取り入れた点」と食育の視点や季節に合わせた遊びなどを紹介。「誰もが気軽に来ることができ、地域の交流の場や人々の居場所になる子ども食堂を目指している」と語った。
後半は小グループに分かれ、主催者が示したテーマに沿って意見を交わした。
「子ども食堂や子ども支援に関することで、あなたが描く『理想』はどんな状態?」のテーマでは、男子学生の1人が「『幼少期の記憶の1ピース』になることを大事にしている」と思いを込めた。「それは料理を食べることかもしれないし、話をすることかもしれない。一つ一つの交流を大事にして、『あの時、あのお兄ちゃんと会って楽しかった』と思われることが理想」。他の学生らは真剣な表情で受け止めた。
「(学生らは)子どもと大人の架け橋」。終了間際、事務局の一人として後半の進行役を担った上羽友香さん(27)が学生らに語りかけた。上羽さんは早稲田大4年だった2020年、新型コロナ禍に直面。全国の学校が休校になる中、学生仲間と協力し、自宅にいる子どもたちがオンラインで学習支援などを受けられる環境をつくった。
「子どもや社会に対してがむしゃらに何かをやった経験があるから、ニュースを見ても『自分に何ができるか』と考えるくせがついた」。上羽さんは自らの体験を振り返り、「せっかく出会った全国の仲間。(大会で得た)刺激を持ち帰り、学び合える関係性を築いて」とエールを送った。
参加団体の一つ、創価大(東京都八王子市)の学生が運営の中心を担う「はちおうじ子ども食堂」の寺元美嘉さん(20)=同大2年=は取材に「地域の社会資源を生かした活動など学生らしい柔軟な取り組みが多いと感じた」と充実した様子で振り返った。吉武航平さん(20)=同=は「自分たちにない取り組みを知ることができ、魅力を感じた」と話した。
大会には大学生以外も参加。広島県福山市で「福山こども食堂新聞」を発行する福山暁の星女子高校(同市)2年の秋山実貴さん(16)は「(各団体が)試行錯誤をしていろいろな企画を考えている。私たちも新聞の中で、新しい企画などを考えたい」と話した。
2025年11月25日 東京新聞朝刊 埼玉版
https://www.tokyo-np.co.jp/article/451470