9月1日より、出願スタート!
大学入試「総合型選抜」のポイント
現在の大学入試は、主に「一般選抜」、「学校推薦型選抜」、そして「総合型選抜」に区分されています。そのなかで最も早くスタートするのが、「総合型選抜」です。大手予備校・代々木ゼミナールの川崎武司さんにお話を伺いました。
志望校が母校になる。
代々木ゼミナール
評価されるのは「志願者の未来」
近年の入試動向を見ると、安全志向の高まりから「進学先を早く決めたい」という意識が強くなり、総合型選抜を志願する受験生が増えています。一方では国公立、私立を問わず各大学は総合型選抜の募集枠を増やす傾向にありますで、全体の倍率としては大きな変動はありません。
総合型選抜は、元々「AO(アドミッション・オフィス)入試」と呼ばれ、各大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致した志願者を選考する入試方法です。各大学で評価方法は異なりますが、書類選考の上、プレゼンテーションや面接、小論文などの結果をもとに、能力や学習意欲、目的意識などを総合的に判定するため、いわば“志願者の未来”を評価する入試といえます。
学生像と将来像のマッチング
志願者の未来を評価するため、総合型選抜では学力とともに面接や小論文などを重視する大学が多いです。面接対策や小論文の添削など、一般選抜とは別軸の準備が必要になりますから、受験勉強とのバランスを考え、限りある時間を有効に活用してもらいたいと思っています。
9月1日からの出願に向けて、総合型選抜に臨む受験生には改めて“志望大学が求める学生像”と“自分の将来像”はマッチしているかを見定めてほしいと思います。加えて、募集要項や評価方法、昨年度との変更点、コロナ禍における注意事項などの確認も必要です。状況によっては対面の面接がオンラインに切り替わる可能性もあるため、さまざまな状況を想定して準備を徹底してください。
将来を見据えるための語らい
まだ進路に悩む受験生も多いと思いますが、家族や学校の先生はもちろん、友達と将来を話し合うことで、客観的な意見や等身大の言葉が得られて、新しい道も拓け、大学選びが変わるかもしれません。しっかりと将来を見据えて、大学入試に臨んでもらいたいと思います。
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POINT 01
各大学が求める学生像に合致する人物を選抜します。選考において積極的に活用されるのが、志願者本人の記載する資料(志望理由書・活動報告書・学修計画書など)です。これらの資料に基づいて時間をかけた書類審査と丁寧な面接などが実施されます。
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POINT 02
志願者の能力や適性、学びに対する意欲、目的意識などが多面的・総合的に評価されます。
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POINT 03
各大学によって評価方法は異なりますが、小論文やプレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績、または大学入学共通テストの結果などのうち少なくともいずれか一つを活用して評価することが必須になっています。
総合型選抜
- 願書受付
- 9月1日以降
- 合格発表
- 11月1日以降