2022年9月1日出願スタート!

大学入試の選択肢の一つ
「総合型選抜」

 約1か月後、大学入試区分の一つである総合型選抜の出願がはじまります。総合型選抜について、大手予備校・代々木ゼミナールの川崎武司さんに取材しました。

代々木ゼミナール 教育総合研究所
教育情報企画推進室副部長
川崎武司さん

志望校が母校になる。
代々木ゼミナール

公式サイト

大学が求める学生像をしっかり理解

 総合型選抜は、各大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致した志願者を選抜する入試区分です。書類選考の上、面接や小論文、プレゼンテーションなどの結果をもとに、志願者の表現能力や学習意欲、目的意識などから総合的に評価されます。

 現在の高校3年生は、入学時から新型コロナウイルス禍の影響を受けています。そのため、部活動や課外活動が制限され、実績が残しづらい状況のなかで総合型選抜に臨むわけですが、志望大学のアドミッション・ポリシーをしっかり理解して、学びに対する熱意を伝えてもらいたいと思います。

出願要件やスケジュールを確認

 出願は9月1日からスタートしますが、準備は早め早めが肝心です。大学によっては出願のタイミングより前に行われるオープンキャンパスや個別説明会への参加、また大学の模擬授業を受けた上でレポートを提出するような出願要件を課しているところもあります。そのため、志望大学が実施する総合型選抜の詳細なスケジュールや出願要件を事前にしっかり確認することがとても重要です。

大学入試の選択肢の一つとして考える

 近年、各大学は総合型選抜の募集枠を増やし、志願者数も増加傾向にありますが、「総合型選抜で合格を狙う」のではなく、大学入試の選択肢の一つとして「総合型選抜に臨む」という意識をもつことが大切です。面接対策や小論文の添削など、総合型選抜には多くの準備期間が必要になります。総合型選抜の合格発表は11月1日以降になり、万が一のことを考えると、一般選抜までの時間は少ないです。そのため、受験勉強と両立しながら、総合型選抜に臨んでもらいたいと思います。

選抜方法

 各大学によって異なりますが、「大学実施の評価方法(小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績など)」、または「大学入学共通テスト」のうち、一つ以上を活用することが必須になっています。

 「志願者本人記載資料(活動報告書、入学希望理由書、学修計画書など)」も積極的に活用され、書類選考で落とされるケースもあります。そのため、これらの資料は出願直前ではなく、余裕をもって作成することが大事です。

ワンポイント

大学によっては面接時に、オープンキャンパスに参加したかを聞かれることもありますから、夏休みを利用して積極的に参加しましょう。

総合型選抜

願書受付
9月1日以降
合格発表
11月1日以降