2024年9月1日から出願スタート
多様化する
総合型選抜
大学入試方式の1つ、総合型選抜の出願が約1カ月後にスタートします。募集枠や志願者が増えつつある総合型選抜について、大手予備校・代々木ゼミナールの木戸葵さんにお話を伺いました。
志望校が母校になる。
代々木ゼミナール
拡大傾向の年内入試
さまざまな観点から生徒を選抜する総合型選抜や学校推薦型選抜といった年内入試が拡大しています。受験生であれば、誰もが「早く合格を決めたい」と思うもの。そのため、一般選抜よりも早めに合否が決まる年内入試に出願する受験生は増加傾向にあります。私立大学は募集枠を増やし、一部の国公立大学では一般選抜の後期日程を廃止・縮小する代わりに年内入試を導入・拡充しています。
さまざまな選抜方法
年内入試のうち、学力や意欲、適性や個性など多面的に受験生を評価するのが、総合型選抜です。各大学・学部が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致しているかが重視され、書類選考の上、面接や小論文、プレゼンテーションなどを通じて合格者を決定します。
選考方法は、各大学によって異なり、近年では多様化の様相を呈しています。たとえば、パソコンを用いて数学や情報分野の基礎学力を測る大学や、自己PR動画の制作・編集を課題にする大学などもあります。さらに基礎学力を中心に評価する大学も登場しています。面接やプレゼンテーションなどが苦手でも学力に自信のある受験生も挑戦しやすいため、総合型選抜の間口は着実に広がっているといえます。
このように総合型選抜は多様化していますから、志望大学の出願要件をしっかりチェックすることが大切です。学校の先生に相談しながら、早めの準備を心がけてください。また、万が一に備えて一般選抜の勉強を両立させることも大切です。自分の強みを活かせる入試方法を選び、輝く未来に向かって、がんばってください。
対策のポイント
志望理由
その大学に行きたいという志望理由を明確にするために、オープンキャンパスを利用して授業や研究内容を調べておくと良いでしょう。また、小学生から高校生までを振り返り、苦手科目にどう向き合ったか、勉強で工夫した点などを踏まえると学習意欲も伝わり、志望理由の深みや厚みが増します。
面接・小論文
総合型選抜では、面接や小論文による試験が多い傾向にあり、これらは独学が難しいという特徴があります。特に面接は練習相手が必要になりますから、学校の先生や保護者の方などから客観的なアドバイスをもらうようにしましょう。
総合型選抜
- 願書受付
- 9月1日以降
- 合格発表
- 11月1日以降