受験シーズン直前!
大学選びの選択肢のひとつ!
国公立大学
秋は、受験生にとって志望校を固める大切な時期です。その選択肢の一つに国公立大学があります。大手予備校・代々木ゼミナールの川崎武司さんに、進路選択に際しての着目点をお聞きしました。
大学選びの指標
「ST比・科研費・学費」
大学では何を学びたいのか、将来はどうなりたいのか、または入試のレベルや学費はどれくらいなのかなどと、大学選びにはさまざまな観点があります。その中の指標の一つに「ST比」というものがあります。これはStudent-Teacher比率で、大学の教員1人当たりの学生数を表すものです。ST比が小さい方が、教員1人がみる学生数は少なく、手厚い指導が受けられるといえます。学部などによっても異なりますが、私立大学よりも少人数教育の国公立大学のST比は小さくなります。大学選びの際には、志望大学のST比を調べてみても良いでしょう。
大学や研究機関の研究に出す国の補助金である「科学研究費助成事業(科研費)」も一つの指標です。科研費を多く獲得している大学は、研究の設備などの充実度が高く、活発に研究が行われているとみなすことができ、科研費を獲得する上位は国立大学です。国立大学の多くは総合大学であり、多彩な学問領域を横断的に学べる魅力もあります。
多様化する大学受験
視野を広くもち将来へ
入試区分別でみると、総合型・学校推薦型選抜による入学者の割合が年々上昇し、全体の過半数を超えています。国公立大学においても総合型・学校推薦型による入学者の割合は増えていますが、約8割は一般選抜による入学者です。そのため、国公立大学をめざす多くの受験生は、「大学入学共通テスト(出願終了)」に臨むことになりますので、授業中にしっかり知識を定着させるとともに、過去問題から出題傾向などに着目して受験勉強に取り組んでもらいたいと思います。
今の大学受験は多様化しています。高校1・2年生の段階から、一般か総合型かなど選抜区分を視野に入れることも大切です。その上で、日々勉学に励み、自分の将来につながる大学に進んでもらいたいと思います。