2022年大学入試特集

2022.11.28

 大学入試を控えた受験生にとって、今は大切な時期です。大学入試に向けた勉強法や考え方などについて、大手予備校・代々木ゼミナールの川崎武司さんにお話を伺いました。

モチベーションを保つ
そのための考え方

 大学入試を前に、模試の結果が返ってきた受験生も多いかと思いますが、もしもその結果が悪くても、過度に悲観しないでください。例えば、それまで答えが分からなかった多肢選択問題も、直近の模試では正解を含む選択肢が絞れるようになっていたのなら、それは学力が向上している証拠です。このように、結果だけにとらわれず、解答に至るまでの過程などを振り返ることで学力向上を実感できることもあります。モチベーションを高く持ち続け、受験勉強に取り組んでもらいたいと強く思います。

 受験勉強では知識のインプットとともに、大学入学共通テスト対策や過去問などに取り組むアウトプットも大切です。インプットを重視している受験生でも、12月のクリスマスを境にしてアウトプット中心の演習に切り替えましょう。知識のインプットだけでは入試問題が解けないことに注意してください。

代々木ゼミナール 教育総合研究所
教育情報推進室部長
川崎武司さん

第一志望校を目指して
最後まで学力は向上する

 入試の直前期に入ると、より本番を意識した演習にシフトすることも大切になります。入試本番は緊張や慎重さから解答スピードが遅くなる傾向にあります。過去問などの演習時には、実際より5~10分ほど短い試験時間で解き終わる練習をするのも一つの方法です。

 受験勉強の一方で、併願校の決め方に悩む受験生も多いのではないでしょうか。併願校は、実力相応や安全圏の大学からも選ぶかと思いますが、それらの試験日を踏まえることも大切です。重要なのは、最初の試験日が第一志望校にならないようにすることです。入試に慣れるために、第一志望校よりも試験日が早い併願校を選び、本来の実力を発揮できる入試スケジュールを立てましょう。

 受験生にとって、最終目標は第一志望校の合格であり、それが勉強の原動力になります。最後の頑張りで合格するケースが毎年多く報告されていますから、諦めずに頑張ってください。

大学入学共通テストの対策はいつからはじめた方が良い?
共通テストのことが気になったタイミングで取り組みはじめましょう。国公立大の2次試験や私立大の一般入試は記述式中心ですが、マーク式である共通テストも準備が必要です。対策をはじめる時期は人それぞれですが、受験生のことをよく知る学校の先生などに相談するのも良いでしょう。
受験生をもつ親です。入試までどう接すれば良いでしょうか?
入試直前でも、普段と変わらずにお子さんと接してください。付かず離れずの関係で、ご飯の用意、学校や塾の送迎など、ご家庭ごとにできることはさまざまあると思います。こういった応援の形は、受験生に対して十分伝わっているものです。

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