2023.04.07

私立大生
生活費は1日710円

◆首都圏の自宅外通学 負担増す
 東京私大教連調査

 首都圏の大学に昨春入学した自宅外通学生の生活費(毎月の仕送り額から家賃を差し引いた額)は月平均二万一千三百円で、一日当たり七百十円であることが、東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)が五日発表した家計負担調査で分かった。一九九〇年度の調査では一日当たり二千四百六十円で、約三十年間に三分の一以下に減った。

 仕送りが減る一方で家賃や学費などの負担が増え、生活のためにアルバイトなどをせざるを得ない実態がみてとれる。同教連の尾高進書記長は「結果を踏まえ、私大の学費負担軽減を求める国会への請願署名運動に取り組む」とした。

 同教連は、一九八五年度から大学の新入生に絞った調査を継続している。今回は昨年五~七月、東京都と埼玉、千葉、栃木各県の十一大学・短大の新入生保護者に調査票を渡して実施した。有効回答は四千二百三十一件。このうち自宅外通学者は31・5%。

 調査では、自宅外通学者の六月以降の仕送りは月平均八万八千六百円。前年度よりやや増えたが、九〇年度の十二万二千百円より三割減。当時は仕送りに占める家賃の割合は39・6%だったが、昨年度は76%。自由回答には「アルバイトで交通費や昼食代を賄っている」(明治大)などの声があった。

 入学者全体で、奨学金を希望する人は53・7%いたが、このうち実際に申請した人は半数の53・3%にとどまった。申請しない人に理由を聞くと、所得などが基準に合わない(51%)、返済義務がある(22%)が多かった。(榎本哲也)

2023年4月6日 東京新聞朝刊

https://www.tokyo-np.co.jp/article/242456