2023.05.30

都市農業
学ぶ機会に
市川市農協と明海大が協定

 市川市農協と明海大学(浦安市)が十八日、包括連携協定を結んだ。学生たちは今後、農業をはじめ金融、不動産業を含めた都市農業を学ぶとともに、将来的にはインターンシップ(就業体験)を行うことも検討している。

 今回の協定は昨年夏、同農協が初めて大学生を受け入れ、五十九人が特産であるナシの袋詰め作業などを体験したことがきっかけとなった。同六月には大粒のひょうが市川市内に降り、成育中のナシに被害が出ていた。

 協定締結式は大学内で行われ、今野博之組合長と中嶌裕学長が協定書にサイン。大学など教育機関との連携協定は今回が初となった今野組合長は「都市農業の在り方を、学生たちに伝える機会になる」と意義を説明した。

 中嶌学長は、明海大学にはホスピタリティ・ツーリズム学部、経済学部、不動産学部などがあることを引き合いに、「学生たちが都市農業を学べるとともに、地域に根差す大学として、さらなる地域貢献につながる」などと話した。(保母哲)

2023年4月20日 東京新聞朝刊千葉版