2024.09.20

相模女子大生が造った梅酒「翠想」
市に贈呈、21日に限定販売

 相模女子大(相模原市南区)の学生が、キャンパス内で収穫した梅の実を市内の酒蔵で吟醸酒に漬け込んだオリジナル梅酒が完成し、18日に市に贈呈された。21日に小田急相模大野駅そばの市アンテナショップ「sagamix」で160本が限定販売される。1本2200円(税込み)。

 「翠想(すいそう)」と名付けられたこの梅酒は、同大の梅の実を久保田酒造(同市緑区)の吟醸酒「相模灘」で漬け込んだ産学連携の商品。2015年からつくりはじめ、今年で10年目になる。梅の実は同大の卒業生が記念植樹した梅からボランティアの大学生が5月に約90キロ収穫。ラベルも学生がデザインした。

 収穫と漬け込みに加わった3年生の芝崎彩結さん(21)は「収穫は大変だったが、梅のへた取りは楽しかった」と梅酒づくりを笑顔で振り返った。2年生の五十嵐愛理さん(20)はラベルの作成に参加。「どうやったら特別感がでるか、いろいろと考えた」と出来栄えに満足していた。
 「翠想」を受け取った本村賢太郎市長は「学生時代のいい思い出になったのではないか。これからも梅酒づくりを続けていってほしい」と産学連携の継続に期待を寄せた。(古川雅和)

2024年9月19日 東京新聞朝刊・横神版

https://www.tokyo-np.co.jp/article/355057