2024.12.27
結婚式の感動
歌声に 昭和音大生
コンサート企画
都内で来月15日
昭和音楽大(川崎市麻生区)アートマネジメントコースの学生たちが来年1月15日、都内で自主企画のコンサートを開く。第一線で活躍するアーティストと出演交渉し、会場予約からPR活動、当日の運営まで担う。学生たちは「なんとしても成功させたい」と意気込む。
コンサートをプロデュースするのは、アートマネジメントコース3年生の古内そらさん(21)ら8人。3年生の必修科目「企画制作演習2(ローマ数字の2)」では毎年、学生が提案した公演を実施している。
8人が各2案をプレゼンテーション形式で発表し、ウエディングソングをテーマにした古内さんの案が採用された。結婚しても式を挙げない「ナシ婚」の若い世代が増える中、「幸せの瞬間を音楽で表現したかった」と説明する。出演者の候補には、「亜麻色の髪の乙女」などのヒット曲で知られる歌手の島谷ひとみさんの名前を上げた。
6月、Zoomで島谷さんと出演交渉。説明を聞いた島谷さんは「ぜひやらせてください」と即答した。古内さんは「すごく緊張した。島谷さんに断られたら、企画自体が駄目になっていた」と振り返る。
当日のスケジュールの確認など準備作業も大詰め。古内さんらは「結婚式に参列したかのような幸せを提供できれば」と来場を呼びかけている。
コンサート「チャペルの奏(かなで)」は1月15日午後7時、東京都中央区の浜離宮朝日ホールで開演。全席指定で一般7千円、ペア券1万3千円。第1部は、昭和音大声楽コースの学生による聖歌隊と、同大非常勤講師でオルガン奏者の野田美香さんが共演し、第2部で島谷さんが歌う。問い合わせはアートマネジメントコース企画制作室=電044(959)5121=か、朝日ホールチケットセンター=電03(3267)9990=へ。(佐藤圭)
2024年12月21日 東京新聞朝刊横神版