八王子の帝京大
図書無料配送サービス好評
一般利用者にも検討へ

新型コロナウイルスの影響で臨時閉館している帝京大八王子キャンパス（八王子市大塚）の図書館「メディアライブラリーセンター」は、学生らに無料で書籍などの資料を配送するサービスを行っている。好評のため、一般の利用者に拡大することを検討している。

　同キャンパスでは学生の入構を制限しており、図書館も通常の貸し出しを停止中。再開の見通しが立たないため、自宅にいる学生らの学習を支援しようと、四月下旬から配送サービスの受け付けを始めた。

　現在はキャンパスに通う学部生らが対象。学生は十冊まで、大学院生は十五冊まで借りることができ、今月一日までに五百五十冊以上の申し込みがあった。送料は大学が負担する。返却期限は、入構制限の解除以降に設定するという。

　図書館は人文系や健康関連などの書籍、資料をはじめ、計約七十九万点を所蔵。普段は八王子、日野、多摩など近隣九市の一般市民らも利用できる。

2020年5月8日付　東京新聞