2020.10.06

関東の大学授業は後期もほぼリモート
全面対面8.8%は全国の半分以下

◆感染状況により地域で大きな差

 関東地方(1都6県)の国公私立大や高等専門学校で、後期授業を全面的に対面で実施するのは8・8%にとどまることが、文部科学省のまとめで分かった。全国平均(19・3%)の半分以下だった。

 全面的に対面で実施するのは、近畿15・2%、中部21%、北海道・東北33・9%だった。地域で大きな差が生じており、担当者は「感染状況が異なり、関東は大規模校も多く、慎重に対応しているためではないか」としている。

 対面と遠隔の授業を併用するのは、全国で80・1%、関東は90・3%。併用の内訳をみると「ほぼ遠隔」としたのは全国で19%だったのに対し、関東は32・7%に上った。「3割対面」としたのは全国で24・6%、関東は30%だった。関東では併用のうち6割以上が遠隔授業を中心に行うことが明らかになった。

 週に2日以上キャンパスに通える学生の割合を「ほぼ全員」としたのは全国で58・4%だったのに対し、関東は37・7%と低水準だった。調査は8月25日~9月11日、全国1060校を対象に行った。
2020年10月3日 東京新聞

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