2023.04.10

日本薬科大とフジパン
糀の蒸しパン共同開発

◆来月から関東などで販売
「上品な味」知事も太鼓判

 日本薬科大(伊奈町)とフジパン(名古屋市)が、糀(こうじ)を使った蒸しパン「糀ミルク蒸し~チョコホイップ~」を共同開発した。糀入り甘酒を練り込んだミルク風味の蒸しパンの中に、チョコホイップが入った優しい甘さの味わいとなっており、パッケージを開けたときにほんのり感じられる糀の香りが食欲をそそる。

 日本薬科大は健康や医療分野での研究成果を生かした商品開発に力を入れており、同社とのコラボは第三弾となる。糀の研究や地域活性化に取り組む学生十一人が企画に携わり、約八カ月かけて完成させた。

 発酵食品同士は味の相性がいいとして、糀とチョコを使用した。学生らが二十三日、県庁でパンをPR。試食した大野元裕知事も「とても上品な味」と高く評価した。

 企画に携わった薬学部一年の岡田楓さん(19)は「商品開発に関わるのは初めてだったけど、学生の意見を取り入れてもらえて楽しかった。糀は健康にいいので女性や子どもにも食べてほしい」と笑顔を見せた。

 パンは四月一日から、関東と東北地方のスーパーなどで発売予定。(杉原雄介)

2023年3月26日 東京新聞朝刊埼玉版

https://www.tokyo-np.co.jp/article/240246