2023.05.30

千葉商大生の学生食堂
2店オープン

◆地元岐阜の味噌カツ丼 野々村さん
ナゲットなど「授業の合間に」 椎名さんと森さん

 千葉商科大(市川市国府台)キャンパス内に、学生が経営する食堂2店舗がオープンした。うち1店舗は「授業の合間などで気軽に食べられるように」と、揚げ物などの軽食であるホットスナックを提供。経営者としてメニュー開発から店舗運営などを手がける学生たちは、「将来は起業を考えている」と話している。(保母哲)

 「学生ベンチャー食堂」として同大は二〇一一年から、経営の知識とスキルを身に付けてもらうため、三店舗を学生たちに任せている。留学などで今年一月に二店舗が閉店したため、希望者を学内から募集した。開店したのは丼物などを提供する「彩食菜(いろどりしょくざい)」と、ホットスナックの「翔天(しょうてん)」。

 彩食菜を経営するのは、商経学部経営学科四年の野々村青矢(せいや)さん(21)。この店舗を運営していた大学院生が卒業し、アルバイトとして一緒に働いていたことから、引き継ぐ形で新規オープンさせた。

 野々村さんは岐阜県出身のため、みそを使った「味噌(みそ)カツ丼」やハンバーグを載せたオムレツ「オムバーグ」(いずれも五百円)などを考案。「味噌カツ丼は地元の味を再現するなど、特にソースにこだわった」と話す。

 翔天の経営者は、商経学部経営学科四年の森天馬さん(21)と、人間社会学部三年の椎名飛翔(つばさ)さん(20)。店名は二人の名前にちなむとともに、「駆け上がっていくことをイメージした」という。

 販売するのはポテトフライやチキンナゲット、チュロスなど。大学周辺には飲食店が少なく、学生たちは学食を利用する機会が多いことを挙げながら、二人は「SNS(交流サイト)のアンケートなどで、小腹を満たすような軽食にニーズがあることが分かった」と説明。「多くの人に笑顔を届けられる店舗にしたい」と話していた。

2023年5月23日 東京新聞朝刊千葉版

https://www.tokyo-np.co.jp/article/251800