2023.06.21

投資マルチ被害防げ
警視庁、駒大で学生向け講座

 投資話やマルチ商法に勧誘された若者がトラブルに遭うケースが増えていることを受け、警視庁は十三日、世田谷区の駒沢大で学生向けの被害防止イベントを開き、「『絶対にもうかる』なんて話はない。怪しいと思ったら断ってほしい」と呼びかけた。

 警察庁によると、架空のもうけ話に投資してしまったなどとして、昨年一年間に警察に相談を寄せた十~二十代は四百十人。百二十四人だった二〇一七年の三倍超に増えた。

 警視庁生活経済課員が学生約六十人を前に「働かないで金を得られる」「絶対に損しない話がある」などといった勧誘の手口を紹介。借金を負ったり、刑事処罰されたりするケースもあるとして「若い世代は狙われやすい。注意してほしい」と話した。(山田雄之)

2023年6月14日 東京新聞朝刊

https://www.tokyo-np.co.jp/article/256506