2023.08.16

千葉商大が「大規模改革」
教員43%が異動

◆25年度 4学部6学科体制に

 現在の五学部七学科を二〇二五年度から四学部六学科体制に移行するなど、改組計画を打ち出している千葉商科大(市川市)と大学を運営する学校法人千葉学園(同)は二日、計画の概要を発表した。教員の約43%が異動することになり、「他に例のない大規模改革」としている。

 現在の五学部は商経学部、政策情報学部、サービス創造学部、人間社会学部、国際教養学部。改組により政策情報学部が総合政策学部となり、国際教養学部は二四年度の入学者以降、募集を停止する。一学年当たりの総定員は、現在の千四百十人で変わらない。

 新たな総合政策学部には経済学科と政策情報学科を設置。全学部共通で、主に一年生を対象にしたカリキュラムである基盤教育機構を拡充させる。教員は百五十三人中、六十六人を異動させるなど「創造的破壊による組織改革」とした。

 東京・内幸町の日本記者クラブで開いた記者会見で、改組の理由として内田茂男理事長は「十八歳人口が減少する中、社会に必要とされる大学でないと生き残れない」と説明。

 原科幸彦学長は、前身の巣鴨高等商業学校が一九二八年に創設されたことを引き合いに、「次の百年を見据え、自分で考え行動する学生を育てることが大切」などと述べた。(保母哲)

2023年8月4日 東京新聞朝刊千葉版

https://www.tokyo-np.co.jp/article/267775