2023.09.15

大麻の危険性
VR動画で伝える
城西国際大生が制作

 若者に大麻乱用の危険性を認識してもらおうと、城西国際大メディア学部(東金市)の学生らが啓発動画を制作した。県警が若年層での大麻乱用の広がりを懸念し、同学部に動画制作を依頼。学生約25人が構成や撮影、編集を手がけ、約9カ月かけて仮想現実(VR)動画を完成。8月30日に感謝状贈呈式があった。

 同学部ニューメディアコースに在籍し、監督を務めた程逸帆(ていいつはん)さん(23)=現在卒業、編集担当の蘇鈺善(そぎょくぜん)さん(23)=同、音声担当の小沼巧巳さん(21)が薬物銃器対策課長から感謝状を受け取った。

 約20分のドラマ仕立ての動画では、大学1年生の主人公「香澄」が、友人から大麻に誘われ、断り切れずに常習するようになり、警察に逮捕されるまでをリアルに描く。映像の中に入り込んだような感覚になるVR動画にしたのは、物語中の出来事は誰にでも起こり得る話だと訴えるためだという。薬物依存の更生者らから話を聞いた程さんは、「誘われる状況や断り方、周囲の人が(薬物を)やっている時にどうするかを伝えられたら」と話した。

 動画は県警の公式ユーチューブチャンネルなどで見ることができる。(蓮村瑞希)

2023年9月9日 東京新聞朝刊千葉版

https://www.tokyo-np.co.jp/article/276159