2024.01.05

「お祭りバス」
いざ出発! 千葉商科大生発案
ラッピング

◆市川など 「地域を盛り上げたい」

 千葉商科大(市川市)の学生たちが発案し、京成トランジットバス(同市)の車両2台をラッピングした「お祭りバス」の運行が始まった。車体には「行徳まつり」で練り歩く神輿(みこし)や盆踊りといった写真のほか、学生が描いたイラストもあしらわれ、車内には8月のイベントで制作された段ボール製の神輿が飾られた。(保母哲)

 市南部の行徳地区は「神輿のまち」「寺のまち」とうたわれていることから、同大サービス創造学部の山田耕生教授のゼミ生が、路線バスの活性化策としてお祭りバスを企画。3年生20人と同社がラッピングなどに取り組んだ。

 車内には小ぶりのちょうちんなどもつり下げ、祭りムードを演出。窓上段の広告スペースには学生たちが考えたクイズを掲示し、座席の最前列では行徳地区を紹介するビデオが流れる。

 運行開始前日の10月27日にはキャンパス内でバスのお披露目会が催され、学生たちは2台の前で記念撮影。ゼミ代表の3年土屋颯大さん(21)は「何も分からない中、いろんな人の協力で実現できた。これからも地域を盛り上げる活動をしたい」と笑顔で話した。

 お祭りバスは行徳地区のほか、船橋市と浦安市の一部の路線バスで運行。学生たちは「日帰りバスツアー」も計画している。

 また、1日乗車券「1DayPass」も販売。大人600円、子ども300円。行徳地区の飲食店などで割引サービスがある。紙式とデジタル式があり、紙式は千枚限定で塩浜営業所などで購入できる。

2023年11月6日 東京新聞朝刊千葉版

https://www.tokyo-np.co.jp/article/288257