2025.02.12

「手遊び」で子どもワクワク
鎌倉女子大生と企業
動画制作

 鎌倉市の鎌倉女子大児童学部の学生15人が、保育・教育施設向けの業務支援を行う「コドモン」(本社・東京)と連携し、保育者向けの「手遊び」動画55本を作った。若者の感性を生かした産学連携の試みだ。 

 手の動きと歌が一緒になった「手遊び」は、絵本の読み聞かせ前に乳幼児の注意を集めたい場面などで活用されている。動画制作を指導した同大の浅井拓久也准教授(保育学)は「子どもが興味を持つきっかけになる上、保育者も子どもたちの動きを見て発達具合を理解できる」と、効果を解説する。

 今回は活動の導入時に加え、生活習慣や言葉、季節や行事などを幅広く学べる動画が完成。4年生の尾畠(おばたけ)未菜さん(22)が考えたのは、お出かけが楽しくなるよう呼び掛ける内容だ。顔や肩などを隠す手遊びを撮影した4年生の吉田美咲さん(22)は「次に隠すのはどこかなと、ワクワクしながら楽しんでもらえれば」と話していた。

 「コドモン」の佐伯遥馬さんは「学生は発想力豊かで、私たちが思い付かないものを作り出してくれた」と、産学連携に手応えを感じている様子だった。

 動画の問い合わせは「コドモン」にメール(info_college@codmon.com)で。(篠ケ瀬祐司)

2025年1月17日 東京新聞朝刊川崎版
https://www.tokyo-np.co.jp/article/379793