2024.10.01

リケジョ育成で連携
埼玉大と東洋大が協定

 埼玉大(さいたま市桜区)と東洋大(東京都文京区)が包括連携協定を結んだ。ともに県内にキャンパスを持つ大学として、理工系の女性研究者育成などで協力する。協定の締結は17日。

 埼玉大が県内の研究機関とつくる「彩の国女性研究者・技術者ネットワーク」に東洋大も参加。女子中高生向けに大学教員が出前授業などをするプログラムにも加わる。

 東洋大は川越キャンパス(川越市)に理工学部があり、朝霞キャンパス(朝霞市)も今年、「生命と食」の研究拠点としてリニューアルしたばかり。埼玉大の研究機構科学分析支援センターも含め、研究設備を相互利用できるようにする。

 埼玉大の坂井貴文学長と東洋大の矢口悦子学長が、さいたま市内で協定書を交わした。坂井学長は「性別を問わず、多様な人材が理工系分野で活躍できる環境創出の取り組みを加速させたい」。矢口学長は「学生の交流や地域、社会貢献でも連携協力の機会を創出できると思う」と期待した。(杉浦正至)

2024年9月23日 東京新聞朝刊埼玉版

https://www.tokyo-np.co.jp/article/356012