2024.10.31
浦和大で模擬投票 「一票が政治変えるかも」
◆学生の関心高める選挙啓発も
27日の衆院選投開票日を前に、さいたま市緑区の浦和大で23日、学生たちによる模擬投票が行われた。現代社会の課題を学ぶ社会学部の講義の一環で、主権者教育に力を入れる林大介准教授(政治学)が企画し、約40人が実際の投票箱を使って「一票」を投じた。
前回の講義の続きで学生たちはまず、各政党の公約やキャッチコピー、党首の第一声などをまとめたワークシートを作成。主張の違いや争点などの理解を深めた。林准教授は若者の投票率が低いデータを示した上で、若い世代が投票すれば選挙結果が大きく変わる可能性があると強調。自分の考えと近い政党や候補者が分かる「ボートマッチ」のサイトなども紹介した。
模擬投票は衆院選比例北関東ブロックを想定して行われ、学生たちは投票用紙に政党名を書いて慎重に投票した。1年の高垣奏太さん(19)は「自分の一票で政治が変わるかもしれない責任を感じた」と語り、同学年の岸美有さん(18)も「講義を聴いて(選挙に)積極的に参加したいと思った。必ず投票に行く」と前向きだった。
講義後は林准教授のゼミ生たちが明るい選挙のイメージキャラクター「めいすいくん」とともに、学食内で啓発活動も行った。(藤原哲也)
2024年10月25日 東京新聞朝刊埼玉版