2025.04.17

生理痛を体験 学長「集中力そがれる」と苦悶の表情 横国大あすまで催し

横浜国立大(横浜市保土ケ谷区)の図書館で18日まで開かれている催し「あなたにとっての“生理”って?」の一環で、同大の梅原出学長ら男性幹部が15日、専用の機器を使って生理痛を体験した。「8割の女性が感じる生理痛」を体験した梅原学長は、想像を超える痛みに苦悶(くもん)の表情を浮かべていた。
 梅原学長は、電気的刺激を腹部に与え、筋肉を収縮させることで生理痛を再現する機器を装着。機器が作動すると、痛みに表情をゆがめながら「これは集中力がそがれる」「鎮痛剤を飲みたい」などと口にした。体験後は「経験しないと分からない不快感だった。女性の学生らに対する合理的配慮とは何か考えなければならない」と語った。

 生理痛を体験する企画は「男女問わず、対話できるきっかけになるように」と学生が発案。予防医療スタートアップ企業「リンケージ」(東京都中央区)が出張講座として実施した。(志村彰太)

2025年4月17日 東京新聞 朝刊 神奈川版
https://www.tokyo-np.co.jp/article/398820