2020.06.02
東都大が沼津に新キャンパス
「看護学科」設置へ
来年4月開校めざす
学校法人青淵学園(埼玉県深谷市)が運営する医療系大学の東都大が、沼津市内に看護学科のキャンパスを設置する構想を進めている。
来年四月の開設を目指し文部科学省への申請を準備。沼津市内には現在大学がなく、市街地の活性化も期待される。
東都大によると学科は四年制で、一学年百人ほどとする予定。沼津での開設を目指す理由について、担当者は「静岡県東部は医療人材の供給が不足しているので、地元志向の人材を多く育てて地域に貢献したい」としている。
五月二十四日にはオンラインで高校生向けのオープンキャンパスを開催した。六〜八月にも四回、沼津市内などで開く予定で、学部構想の概要などを説明するという。
キャンパスは、新型コロナウイルスの影響による収益悪化で四月末に廃業したホテル沼津キャッスル(同市日の出町)の敷地活用を検討している。JR沼津駅北口から徒歩十分の立地で、まちのにぎわい創出にもつながりそうだ。
市内では二〇一五年に東海大キャンパスが閉鎖して以降、大学がない状態が続いている。頼重秀一市長は「コロナで健康や安全への関心が高まっている中、高度医療の人材確保につながる看護学科開設はベストタイミング。大学生を取り入れた中心市街地の取り組みを考えていきたい」と期待を口にする。
東都大は〇九年開学。埼玉県深谷市と千葉市にキャンパスを置き、看護や管理栄養、理学療法の学科がある。
2020年6月2日 東京新聞