2023.07.14

ドローンで三番瀬
地形調査
船橋市と日大理工学部協定

◆潮干狩りの安全対策に

 船橋市と日本大学理工学部が二十日、包括連携協定を結んだ。市南部の三番瀬でドローンを使った海底の地形測量調査を行うとともに、潮干狩りする人の水難事故が相次いでいるため、ドローンでの監視活動を検証する。

 協定による具体的な取り組みとして、ふなばし三番瀬海浜公園一帯で上空からドローンで海面を撮影するなどして、海面下の凹凸といった地形を調べたり、浜辺付近での行楽客の移動状態などを把握。危険エリアでの安全対策に役立てる。

 潮干狩り中の人が満潮に気付かず溺れたり、深みにはまることも多いことから、ドローンや定点カメラを使った監視方法も探る。

 協定締結式は市役所であり、松戸徹市長は「協定を機に、次代を担う子どもたちの可能性を広げるため、いろいろな発見ができるような場を持ちたい」と述べながら、まちづくりなど幅広い分野での連携に期待した。

 船橋キャンパスがある同学部の青木義男学部長は「コロナ禍で大学生も体験活動、フィールドワークができなかった。欧米では大学を核としたまちづくりが進んでいるだけに、船橋市に貢献したい」と応じ、両者が連携した防災訓練などに取り組むとした。(保母哲)

2023年6月25日 東京新聞朝刊千葉版