2025.10.25

大磯町と大磯高、麻布大 獣害対策を語る あす相模原でシンポ

獣害対策で協力する大磯町と県立大磯高校、麻布大学は26日、相模原市の麻布大相模原キャンパスの大学祭で、シンポジウムを開く。3者は1月、「人と動物と環境の共生に向けた連携協力協定」を結び、環境保全や一次産業振興を含めた課題解決を目指している。地域の高校が参加する協定は珍しく、当日は活動・成果を発表する。
 町面積の3割を占める森は近年、人の出入りが減少。耕作放棄地も増え、イノシシやシカの生息域が拡大した。このため町は2021年に対策の先進地、島根県美郷町と連携を始めた。

 麻布大は美郷町に調査研究拠点を構え、野生動物の利活用などの対策をリードしていた。大磯高生徒の同好会・委員会も、大磯町内の海岸清掃や休耕地の花畑化、草刈りに協力しており、3者で力を合わせることになった。

 町内にはイノシシが出没する住宅地もあり、住民たちは荒れた里山のやぶを刈って侵入を防ごうとしている。町によると、昨年以降、大磯高生徒や麻布大生もやぶの除去作業に参加している。大磯高生徒は今年、美郷町の大学施設やイノシシの捕獲現場、ジビエ加工施設を見学。麻布大教員の出張講義も受け、野生動物の調査計画を一緒に立てた。

 シンポは午前10時~正午、2号館101教室。麻布大の島津徳人、江口祐輔両教授が協定締結の経緯や美郷町で進める活動を報告。大磯町や住民による報告や、大磯高生が作成した活動紹介のパネル展示も行われる。町産業観光課の弘重穣さん(44)は「野生動物を人里に近づかせない取り組みを多くの人に知ってほしい」と来場を呼びかけている。シンポは予約不要、無料。詳細は麻布大のサイトで。(西岡聖雄)

2025年10月25日 東京新聞朝刊 神奈川版