2024.01.05

腕振ってバターできた
流経大駅伝チームと走って実験

◆松戸運動公園 親子ら150人が挑戦
参加の小4大槻さん「来年の箱根予選会も応援」

 走って、振ってバターを作れ! 流通経済大学(本部・茨城県龍ケ崎市)の駅伝チームとランニングを楽しみながら、ユニークな実験に挑戦するイベントが2日、松戸市の松戸運動公園陸上競技場であった。親子連れら約150人と学生約60人が参加、生クリームを詰めたバトンをリレーして、バターの出来具合を競った。(林容史)

 大学の特別講座の一環。陸上競技部の駅伝チームが本年度、新松戸キャンパスがある市内に活動拠点を移したことから、市民にチームの活動を知らせ、箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)初出場に向けて応援してもらうのが目的。学生約30人が企画を練り、半年をかけて準備を進めた。

 参加者は、部員たちの指導でもも上げやダッシュなどのトレーニングを積み、10チームに分かれて部員と共にリレーに挑んだ。

 生クリームを長さ約20センチのプラスチックボトルに詰め、バトン代わりに持って走ればバターができる仕組みだ。応援用のバトンも配られ、子どもたちは大きく腕を振って全力疾走、応援する手にも力を込めて必死にバトンを振った。

 イベントのリーダーを務めた経営学科3年の折笠力輝(りき)さん(21)は「一緒に挑戦することでチームの雰囲気や部員たちを知ってもらいたかった」と話す。閉会式で駅伝チーム主将の長谷川瑠(りゅう)さん(20)は「再来年に向け、日々、頑張っているので応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

 参加した市立旭町小学校4年の大槻咲稀さん(10)は「リレーが楽しかった。駅伝チームには頑張ってほしい。来年の予選会も応援します」と笑顔をみせた。

 男子駅伝チーム監督の長谷孝治・流通情報学部教授(53)は「部員にとって地域と交流する経験は初めて。近所で声を掛けてもらったり、寮に差し入れしてもらったりして練習の励みにしている。選手全員のレベルを上げ(箱根駅伝本選出場を)5年以内に実現したい」と力を込めた。

2023年12月5日 東京新聞朝刊千葉版

https://www.tokyo-np.co.jp/article/294061